心の育ちと対話する

3学期も子どもたちの元気な声で幕を開けました。2学期末はインフルエンザ休園で慌ただしく終わり、冬休み中もご家族皆さまの体調を心配しておりましたが、いかだだったでしょうか?

始業日を迎え、久しぶりの子ども達の笑顔を見てほっとしているところです。

冬休み中に先生方と参加した研修の中に、「心の育ちと対話する」という印象に残る学びがありました。保護者の方にもお伝えしたい内容だったのでご紹介しますね。
子どもは成長と共に、透明人間のような自分の思いや感情に“言葉”という洋服を着せるようになり、その意味の世界を表現するのをお手伝いする事がすなわち“対話”だそうです。      大人の役割は子どもの語る言葉にどう共感して、どう返していくか。返した言葉が子どもの気持ちによりふさわしいものであり、心にストンと落ちるものであれば、そこからさらに言葉で表現しながら生きる事、子ども自身がよりよい明日を作り出す事ができるそうです。

だとしたら、大人は言葉のやりとりにもっと責任を持たなくてはいけないと思うのです。耳に障る言葉はNGだし、大人同士の会話のようではいけないし、もっと気を配って、柔らかい心を突然傷つけたりしないようにしなくてはいけないと…普段を振り返って反省です。反対に対話を深める事によって、素敵なこと、面白い事を同時に共感できる瞬間や、少しずつ増えていく言葉の成長をより感じられたらとても嬉しい事ですね。

より多くの子どもの言葉を受けとめるには、子ども達の世界にちょっとお邪魔するのがおすすめです。上からではなく、しゃがんだり、座ったりして子どもの視線で見る世界は一味違います。不思議の国のアリスとまではいきませんが、ぐんと小さくなったように感じます。
子どもの声が直接心に響き、共鳴し、自然と感覚が子どもに近づきます。

最後に教育者 倉橋惣三さんの言葉をご紹介します。

自ら育つものを育たせようとする心、それが育ての心である。世にこんな楽しい心があろうか。それは明るい世界である。温かい世界である。育つものと育てるものとが、互いの結びつきに於て相楽しんでいる心である。

学生の頃はレポートのために必死で読んだ倉橋が、ここにきてぐっと沁みます。

原点はここにあるのです。

新しい一年も、子どもに寄り添い、共に心を動かし、目を輝かせている、私達はそんな保育者でありたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。